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【パンブック】合コンでは幹事が一番お得! 『パーソナル・プラットフォーム戦略』

 今日紹介する本はこれ。『パーソナル・プラットフォーム戦略』というかっこいい名前の1冊。著者の平野敦士カール氏は、ドコモでおサイフケータイの普及に携わった元iモード企画部アライアンス推進担当部長で、現在は大前研一氏が学長のビジネス・ブレークスルー大学教授を勤める。

パーソナル・プラットフォーム戦略
平野敦士カール
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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合コンの幹事は大きな恩恵を受ける!

 『パーソナル・プラットフォーム戦略』というタイトルの通り、自分をプラットフォーム化する戦略について一貫して書かれている。自分をプラットフォーム化するとは、「自分自身を一企業に見立てる」こと。

 自分をいろいろな人が集まる場=プラットフォームにすることで、さまざまな企業や人と提携し、どんな時代になっても何があっても稼ぐことができると説いている。

 印象に残ったのは、P51で述べている以下の箇所。

プラットフォーム型ビジネスの成功例に共通して見られる特徴は、関わっているすべての人にメリットを提供していることです。
(中略)
それでも、もっとも大きな恩恵を受けるのは、やっぱり”胴元”

 GoogleやFacebookが良い例だ、とすぐにピンときた。現実世界で言えば、「合コンの幹事が胴元にあたる」という内容には非常に納得してしまった。楽しい場、Win-Winな場を提供できれば、集まる情報・コントロール権・フィードバックにより、ますます良い場を提供できるわけだ。

 自分も合コンの幹事をやったことがあるが、幹事として1回過ごした後の充実ぷりを思い出すだけでニヤニヤと幸せな気持ちになれるものだ(実に微笑ましい)。一参加者としての合コンだとその後の関係がなかなか続かないが、幹事としてやった合コンで知り合った子とは、今でも連絡を取り合うし、年賀状も毎年送り合っている。

 ひとえに集まる情報量の差(連絡先はみんな知ってる)、コントロール権(場所とか次のイベントとか)、そして、フィードバック(その後のメールやイベントでいろんな情報が手に入る、それを次に生かせる)によるものだろう。幹事になるだけで(幹事としてうまく立ち振る舞うだけで)、一参加者の収穫よりも大きな収穫が得られる。

自立した生き方をする人のための基本戦略

 アメリカの労働人口の4人に1人は、インターネットを使って、自宅で働き、組織に所属せず、独立していると同時に様々な企業とつながってビジネスを行っている「フリージェント」であると言われている。ソーシャルメディアの普及もあり、日本でも一人が周り(一個人や企業)を巻き込んで仕事を進める流れがやってくるはず。

 本書で説いているパーソナルプラットフォーム戦略は、会社に依存せず、自立した生き方をする人のための基本戦略としてぴったりである。会社に依存しない生き方を目指している人には、特別目新しい点があるわけではないものの、基本的な考え方が詰まっていることから、知識の再構築ができる点が良い。

 何より、次の行動を起こす気にさせてくれる一冊だ。そう、この書評を書きたくなったようにね。

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